年金「期待しない」6割、20代は8割以上


マネックス証券はこのほど、個人投資家を対象とした相場環境に対する意識調査を実施し、その結果をまとめたレポート「MONEX 個人投資家サーベイ 2014年10月調査」を発表した。

「上昇すると思う」と回答した割合から「下落すると思う」と回答した割合を引いた今後3ヶ月程度の世界の株式相場に対する見通しDIは、日本株は前月比29ポイント低下の9、米国株は同8ポイント低下の37、中国株は同15ポイント低下の-47となった。

今後3ヶ月程度の米ドル/円相場の見通しについて、円安・ドル高を見込む層は59%となり前月から12ポイント減少した。一方、円高を見込む層は19%で前月より8ポイント増加した。

初めて投資を開始した時の投資対象を尋ねたところ、68.0%の人が「日本株式」と回答した。次いで、「投資信託」が20.4%だった。

初めての投資金額は、「50万円まで」が31.3%で最も多く、次いで「100万円まで」が27.3%、「500万円まで」が13.4%、「200万円まで」が6.6%、「300万円まで」が6.0%だった。年代別に見ると、20代・30代・40代・60代では「50万円まで」が最も多く、50代・70代超では「100万円まで」が最も多かった。

公的年金への期待度は、「期待していない」が59.3%で6割近くにのぼった。若い年代ほど期待度が低く、20代は80.8%、30代は70.6%、40代は64.8%、50代は53.8%、60代は54.4%、70歳超は30.0%が「期待していない」と答えた。

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公的年金以外で老後資産を準備しているか聞いたところ、41.8%が「資産運用」、23.6%が「個人年金保険等」、20.8%が「預貯金」で準備していると回答した。8割以上が公的年金以外で老後資産を準備している一方、約1割が準備していないことが分かった。

国民年金の年金積立金を管理・運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用状況の理解度は、「よく理解している」「なんとなく理解している」との回答が約6割だった。「今回のアンケートで初めて知った」「知らなかった」は約4割となった。

調査は、2014年10月10日〜10月14日にかけて、マネックス証券に口座を開設している個人投資家850人から回答を得た。