今年の就職戦線、「楽になる」が大幅増加 前年の約2倍に


ディスコは、2015年3月卒業予定の全国の大学3年生を対象に、就職活動状況に関する調査を実施した。調査は2014年1月1日~7日にかけて行われ、1650人から回答を得た。

自分たちの就職戦線が1学年上の先輩たちに比べてどのようになると見ているのかを尋ねたところ、より厳しくなると見ている人は4割弱だった。前年同期調査では6割を占めていたため、厳しいとの見方が急激に緩和していることが分かった。一方、より楽になるとの回答は3割強から6割へと2倍近くに増加し、慎重派と楽観派の割合がほぼ逆転した。


就職先企業を選ぶ際に重視する点は「将来性がある」が最も多く、「仕事内容が魅力的」、「職場の雰囲気が良い」、「社会貢献度が高い」「福利厚生が充実している」が上位に入っている。前年と比較してポイントの上昇幅が大きかった項目は、「給与・待遇が良い」「休日・休暇が多い」「希望の勤務地で働ける」だった。

どんな企業をブラック企業と思うかを尋ねたところ、最も多かったのは「残業代が支払われない」だった。次いで、「労働条件が過酷である」、「離職率が高い」、「成果が出ないと精神的に追い込まれる」、「募集条件と実働が著しく異なる」の順となった。

また、最も嫌だと思うことは「残業代が支払われない」、「成果を出さないと精神的に追い込まれる」、「労働条件が過酷である」がトップ3となった。

自分が「ブラック企業」だと思う企業の就職試験を受けるかどうか尋ねたところ、「他の企業と同じように受ける」が5.3%で、「場合によっては受ける」の32.2%と合わせると3人に1人がブラック企業の就職試験を受けると回答した。