女性社員の多い会社は女性に優しくない?


女性社員が多い会社や女性向けの製品やサービスを提供している会社は、女性が働きやすそうなイメージがありますが、本当にそうでしょうか。実際のデータを見ると、意外な事実が浮かび上がってきます。

まず、働きやすい会社かどうかを判断する要素に、「勤続年数」が挙げられます。働きやすい、居心地の良い会社は勤続年数が長くなる傾向があるからです。反対に、過酷な長時間労働で社員を酷使するブラック企業では、社員が長期間勤めることができないため、勤続年数が短くなる傾向があります。

『就活生のための後悔しない会社選び』によると、女性社員の勤続年数が長い会社ランキングの1位は日本信号で23.2年、2位はケーヒンで23.0年、3位はアルプス電気で22.4年でした。

また、女性社員比率の高い会社ランキングの1位はハニーズで95.9%、2位はレリアンで95.7%、3位はヴァンドームヤマダで94.7%でした。しかし、女性社員の平均勤続年数はハニーズが4.9年、レリアンが11.9年、ヴァンドームヤマダが9.1年となっており、それほど長くありません。

データから、女性社員が多い会社だからといって女性が長く働ける会社ではないことが分かります。女性が働きやすい会社を探すには、イメージではなくデータを活用して企業選びをすることが重要です。



Youtube:【東洋経済HR】女性社員の多い会社は女性に優しくない? - 第99回
http://youtu.be/aYrgNv0pKac