医療情報サイトのQLifeは、一般内科の外来を担当する医師を対象に、夏の猛暑による熱中症などの健康被害状況についての調査を実施した。
この夏、熱中症の患者を診察したか聞いたところ、3人に2人の医師が「診察した」と回答。そのうち15%の医師が、3週間の入院を必要とする「重症患者」を診察したと答えた。熱中症患者の医師一人あたりの症状別人数をみると、軽症が最も多く10.4人(77.2%)、中等症が2.6人(19.4%)、重症は0.5人(3.4%)で、合計13.5人にのぼった。
昨年の夏との比較では、半数以上の医師が患者は「去年より多い」と回答し、「同じ」「去年より少ない」と答えた医師の数を上回った。
実際の症例を尋ねたところ、横紋筋融解症や腎不全に至る「重症」のケースや、扇風機をつけたり老人ホーム内にいたにも関わらず発症した「対策が機能していない」ケースがあった。また「水分補給不足」の原因として、「認知症」「嚥下障害」などのほか、夏休みの宿題のプレッシャーやダイエットが原因となるなど、熱中症の原因や症状が多様に広がっていることが分かった。
調査は、2013年8月15日〜8月16日にかけて、外来患者を診療している一般内科の医師を対象にインターネット上で実施した。有効回答数は243件。