景況感、緩やかな改善持続 帝国データバンク調査


帝国データバンクがまとめた景気動向調査によると、5月の景気動向指数(DI)は前月比0.6ポイント増の43.0となり、6カ月連続で改善した。

業界別では「建設」「運輸・倉庫」「小売り」など10業界中8業界が改善。地域別では10地域中8地域が改善し、調査を開始した2002年5月以来、初めて全地域が40を上回った。規模別では「大企業」「中小企業」「小規模企業」ともに改善したが、「大企業」と「中小企業」の規模間格差は4.4ポイントで前月比0.6ポイント増と3カ月ぶりに拡大し、調査開始以来で最大の格差となった。

景気予測DIは、1カ月後が前月比0.6ポイント増の43.6、3カ月後が同1.9ポイント増の44.9、6カ月後が同2.6ポイント増の45.6、1年後が同5.9ポイント増の48.9だった。同社は景気の先行きについて「緩やかな回復が続く」とみている。

調査は、5月21日〜5月31日の間、2万2910社を対象に実施し、1万145社(回答率44.3%)から回答を得た。