子どもの約4割が体温異常を抱えており、睡眠や便通などの生活習慣が乱れている子どもが半数近くいることが、キリンMCダノンウォーターズの調査によって明らかになった。
調査は、2012年4月15日〜19日、21日にイオン大宮店ファンタジーキッズーナ(埼玉県)に来店した4〜10歳の子どもと保護者400組を対象に実施した。
アンケート実施時の子どもの体温は、36℃未満が18%、37℃以上が19%だった。調査を行った時間帯は13時〜17時で、この時間帯の適性体温は36℃~37℃であることから、4割近くの子どもが何らかの体温異常を抱えていることが分かった。さらに、体温異常に陥っている子どもを年齢別に見ると、低体温は小学生以上に、高体温は幼児に多い傾向が見られた。
子どもたちの生活習慣について質問したところ、21時以前に就寝している子どもは24.5%だった。半数以上は21時台に、18.5%は22時以降に就寝しており、起床時刻によっては睡眠不足の状態に陥っている子どもが多いと考えられるという。
朝の便通に関しては、半数以上が「ほぼ毎日ある」と回答する一方で、「週に3回以下」が33.8%と、何らかの形で生活習慣が乱れがちな様子がうかがえた。また、運動する頻度が高い子どもほど朝から活発に過ごす割合が高く、逆に運動頻度が低い子どもは眠気やだるさを訴える割合が高い傾向があることも分かった。
子どもの運動頻度と1回あたりの運動時間では、いずれも高い数値の子どもほど高体温になりにくい傾向があった。特に、1回の運動時間が1時間〜3時間の子どもは標準体温である割合が高かった。
1日に水分摂取させる頻度と、子どもの体温を合わせて集計したところ、摂取回数が多い子どもほど体温異常に陥る割合が低い傾向が見られた。特に、1日11回以上水分を摂取している子は、体温異常を抱えている割合が27.3%と、全体平均よりも10ポイント程度低かった。
同社は、適度な運動や水分補給の回数が子どもの健康を守る上で大切だと分析している。