インテリジェンスが運営する転職サービス「DODA」は、ビジネスパーソンの夏のボーナス予想に関する調査結果を発表した。これによると、2012年の予想額は平均32万7000円で前年比+0.9%(2000円増加)だった。調査は、2012年3月10日〜11日の2日間、25~34歳のホワイトカラー系職種の男女5000人を対象に実施した。
一方、民間シンクタンクは円高の進行や欧州危機による収益悪化の影響で、2012年夏のボーナスは昨年より減少すると分析しており、就業者の期待とギャップがあるようだ。
業種別に見ると、ほとんどの業種でボーナスが増加すると予想されており、最も増加率が高いのは「メディア・広告」で+8.1%だった。次いで、「金融」 が+6.8%、「商社・流通」が+3.3%だった。減少すると予想されたのは2業種で、「IT」が−1.8%、「建築・不動産」が−1.5%だっ た。
ボーナスの金額次第で転職を検討するかを聞いたところ、32.1%が「検討する」と回答した。2010年に実施した調査では、転職を検討すると回答した人は21.6%であり、2年前に比べ、ボーナスの金額次第で転職に踏み出そうとする人が10%以上増えていることが明らかになった。
また、ボーナスが前年より何%下がったら転職を検討するかを聞いたところ、23.4%(7.6万円に相当)の減少で転職を検討することが分かった。 2010年の調査では、転職を検討するのは前年比29.2%減(9.6万円に相当)だったことから、2年前に比べ、許容できる減額幅が小さくなっていることが判明した。
業種別にみると、ボーナスの金額次第で転職を検討すると回答した人が最も多いのは「IT」の40.2%だった。また、前年より何%下がったら転職を検討するかについても、「IT」が許容できる減額幅が最も小さく18.9%(6万円に相当)だった。
一方、ボーナスの金額次第で転職を検討すると回答した人が最も少ないのは「メーカー」の28.8%。また、許容できる減少幅が最も大きいのは、「建築・不動産」の32.9%(8万円に相当)だった。